アイスランド Day6 Staðarfellsvegur to Stórikarl Skoruvíkurbjarg
鳥に興味を持ち始めたのは、「Le Peuple Migrateur(邦題: WATARIDORI)」という映画を見たのがきっかけだ。渡り鳥をテーマにした映画で、当時にしてはまだ珍しいドローンを使って飛翔する鳥を横から撮影するなど、映像美が凄まじいドキュメンタリー映画だ。この中で一際美しく描かれていたのがシロカツオドリで、こんな鳥をいつか肉眼で見てみたいとなんとなく思っていた。今日、22年の歳月を経て、それをみる。
シロカツオドリの営巣地には直行せず、いろいろな鳥が見られるというミー湖へ向かう。ミー湖はとても大きな湖で、確かに数多くの水鳥がいる。しかし、警戒心が強く近づくと皆沖へ泳いで行ってしまい、撮影は少し難しい。時間をかけ、環境と一体化し空気のような存在になって撮影ができる類だ。今日は空気になっている時間もないので早々に切り上げ、北へ向かう。
アイスランドにあるシロカツオドリの営巣地は知っている限り2ヶ所。まずはRaudinupur Capeに向かう。ここの行き方は少し曖昧で、Googleナビが示すルートと、ガイドサイトの説明するルートが異なる。まずはGoogleのルートをそのまま進むが、途中で道が封鎖されてしまっていた。ガイドサイトが正しいとのことで引き返す。孤独と果てを強く感じさせる寂しい道を走り続け駐車場に着くと、そこからは簡単ではあるがトレッキングにて営巣地が見える丘まで進む。途中、子育て中のアジサシに威嚇される。丘を登っていき、崖に近づいていくと、大きな営巣地が現れる。映像で見た、あの美しい鳥が大量に岩の上に集まって鳴いている。
シロカツオドリは映像で見た通り、非常に美しい鳥だ。飛び立つ時は羽を広げてゆっくり浮き上がり、その後滑空する。降りる時はホバリングし、着地点を見つけて飛び降りる。飛び方がとにかく優雅で、羽ばたくよりも滑っているような飛び方をしていることが多い。
ひとしきり撮影したのち、宿へ向かう。宿に行く前に、もう1つの営巣地を下見する。こちらについては次のBlogで詳述する。